あかつき投入失敗は弁に異物 解析結果を30日報告

- 共同通信:あかつき投入失敗は弁に異物 解析結果を30日報告

記事要約

 昨年12月、日本の探査機「あかつき」が金星の周回軌道投入に失敗したのは、エンジンの燃料弁に異物が挟まったのが原因だとする宇宙航空研究開発機構の解析結果が29日、明らかになった。
 あかつきは昨年12月、金星に接近したが、燃料弁が想定通りに開かず、エンジンが異常燃焼を起こして周回軌道に入るための逆噴射に失敗した。宇宙機構は30日、解析結果を文部科学省宇宙開発委員会の調査部会に報告する。
 関係者によると、弁に挟まった異物は、燃料と酸化剤が化学反応を起こしてできた結晶である。

疑問

 燃料と酸化剤が化学反応を起こして結晶化し、それが詰まってしまうことは想定できなかったのか?

考え・主張

 宇宙に飛ばすものはいったん飛んでしまったらもう人間の手で修正することはできないので、細部まで細かく計算してシミュレートしてから発射するものだと思っていたが、どうやら燃料が酸化してしまうことが想定できなかったところを見ると、どうも疑わしくなってしまう。かなりの金額がかかっているものなので、もっと緻密に計算を重ねるべきだと思う。